歯科外来

2016年7月29日金曜日

出っ歯は治したほうが良い?


「出っ歯」:矯正歯科の専門用語としては上顎前突と呼ばれます。


上の前歯が前方に飛び出している状態です。歯のでこぼこは少ないので、患者さんや親御さんが不正だと気づかないことも多いです。一般的に正常な上下の前歯の距離は2~4mmが標準と言われており、それ以上になると上顎前突と考えてほぼ間違いないでしょう。

上顎前突に伴う問題は主に以下の様なものがあります。


1:口が閉じにくい
上の前歯が常に唇からはみ出している状態は決して見栄えが良いとは言えませんし、また口が閉じにくいことから口呼吸を併発することもあります。口呼吸は鼻呼吸と比べて口腔乾燥を引き起こしやすく、それにより歯肉炎や歯周炎のリスクが高くなることが知られています。また、口臭がひどくなることもありますし、風邪を引きやすくなるとも言われています(口呼吸による問題については別の機会に説明します)。

2:前歯で食べ物を噛み切るのが難しい
 前歯で麺類など上手に噛み切れません。そのため変な食べ方の癖がついている場合も。

3:上の前歯を怪我することが多い
上顎前突の方は前歯が突出しているため、前歯の怪我をすることが多いと、すでに多くの論文でも報告され証明されています。具体的には、転倒や、スポーツなどによります。


前歯が少し出ているかな?口が閉めづらいのかな?と気になったら矯正歯科へご相談ください。

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