歯科外来

2016年5月23日月曜日

不正咬合とは


矯正歯科用語集
【不正咬合とは】 

歯並びは治したいけど、自分の歯並びは何が問題なのか分からないという声をよく耳にします。

また、矯正歯科治療では、治療対象となる歯並びにはいくつかの種類があり、担当医は患者さんごとに最も適切な治療方針を立案しますが、普段聞き慣れない専門用語も多くあります。


そこで今回は矯正歯科治療によく出てくる言葉を解説し、みなさんに矯正歯科治療について知って頂き、また治療中の患者さんには自分の治療をより深く理解して頂く機会になればと思います。

不正咬合(ふせいこうごう)顎、顔面、歯などが、なんらかの原因で形態や発育や機能に異常をきたし、その結果として正常な咬合機能を営み得ない咬合状態の総称です。つまり、矯正歯科治療を必要とする歯並びを総称して不正咬合と呼びます。


叢生(そうせい):歯が交互に頬側(外側)、舌側(内側)に部分的に重なってしまう状態の不正咬合です。歯の大きさと顎の大きさの不調和によって起きるこの不正咬合は日本人ではきわめて多いのも特徴の一つです。





開咬(かいこう):上あるいは下の歯、もしくはその両方が数歯にわたって咬んでいない状態の不正咬合をいいます。






上顎前突(じょうがくぜんとつ):上顎の前歯が下顎の前歯より著しく前方に突出した状
態の不正咬合の総称です。一般的には出っ歯さんと言われる状態です。






下顎前突(かがくぜんとつ):上顎前突とは逆に、下顎前歯の方が上顎前歯より前方にある状態(逆被蓋といいます)の不正咬合の総称です。一般的には受け口とも言われる状態です。また、欧米人に比べて日本人に多い不正咬合と言われています。




自分自身またはご家族の方にこのような歯並びの方がおられましたら、ご相談ください。



出典:歯科矯正学辞典, クインテッセンス出版株式会社

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